ヴェラの祈りのkyonkyonのレビュー・感想・評価

ロシア産、ズビャギンツェフ観賞
第二段である

話は凄まじい。そして唸る程見事な
風景、叙情的描写も圧巻である

登場人物も映画構成もまぁ語らない
音楽も極めて微量、まるで生の時間を
切り取られているかのリアリズム

きっと沢山の暗喩があるんだろうが
そんな小賢しいことを考える暇も
なく描写が押し寄せてくる

ちょっぴりだけ思ったのは、これが
ズビャギンツェフの真骨頂であって
意図的なオマージュでなければいいと

綺麗すぎて、語らなすぎて、所々に
キアロスタミやタルコフスキーを
想起させるから