さよなら僕のマクガフィンたち

めぐりあう時間たちのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
3.7
この映画における死とは何だろうか。リチャードのような家族にとっては死かもしれないが、自分のあるがままでいようとすることこそ生きるということではないだろうか。
最後ヴァージニアは入水はしているが、その後は描かれていない。もしかしたらこの社会通念上の死は、彼女にとっての生きることなのでは。

ダロウェイ夫人をモチーフに1923(1941),1951,2001年の物語が重なる骨太な作品。多様性が叫ばれる今の方が高い評価を得られそうだ。