もしレヴェナントにプレデターが出てきたら?
みたいな世界観。
ドキュメントタッチに雄大な映像の中でコマンチ一族の生活が淡々と描かれ、何の映画だっけ?となった辺りから真打ちプレデターが登場する。
最初は勝ち気な割にドジっ子なヒロインにイライラさせられるのだが、その全てが後半に活きてくる。そう、こんなシンプルな話で良いのです。前半のミスが後半に全部余すことなく活かされるだけで秀作になる。
本当にコマンチ族の前にプレデターが現れてヒロインが成長していくだけの話なのに燃える!
女性差別や白人侵略からアニミズムなど色んな要素はあるけど深めず、キレイにプレデター1へと帰着していくのが快感。シュワの作戦より今作の彼女ならではの作戦が非力な者でも英雄になれるというメッセージを感じる。
まだ、その世界観でも続編あるのかもと匂わせつつ終わったのだが
プレデターの奇妙な長所は、毎回ジャンルとフィールドが代わって、そこにプレデターがチャレンジしてる感が良いのです。
なので今度は、恐竜VSプレデターとか、海賊VSプレデターもして欲しい。サムライや忍者も戦ってほしい。
コツはB級悪ノリにならず、本気で死ぬほど真面目に作れば傑作となると本作で証明した。素晴らしい。
