このレビューはネタバレを含みます
余命わずかな自分のクローンが、死後自分として家族と暮らすというありそうでなかった珍しい設定は、誰にも悲しまれずに死ぬということでもあり、個人的には最初は受け入れ難いものだと感じた。
だけど、物語が進むにつれ家族に悲しい思いをさせないという強い意志があれば、選択肢としてはアリなのかもしれないと思えるような説得力のあるストーリーだった。
子どもとの乾杯、妻との別れのシーンと、クローンを通じての愛してるのラストは感動的だった。
何かクローンと本人の間で大きな事件が起こるわけではなく、主人公の葛藤がメインだったが、時系列の入替は少し混乱させられた。