映画『きみは愛せ』をチネマットオンライン試写会にて鑑賞。
これはちょっと驚いた。素晴らしい完成度だ。こう言ったら失礼かもしれないが、これがまだ２作目の監督さんの地方の映画祭のスカラシップ作品？ レベル高すぎでしょう。
『佐々木、イン、マイマイン』で注目した細川岳以外、初めて見る俳優さんたちなのだが、海上学彦、兎丸愛美を含めた主人公３人が素晴らしい。
特に終盤の鼻水を垂らしながらの海上学彦の演技には鬼気迫るものがあった。
途中までは「複数の男女の曖昧な恋愛模様」を描いた今流行りの「今泉的」なるものにも見えたが、
ともかく、情感が描けている。役者も上手いが演出の間がいい。撮影もいいし、音楽の入れ方も上手い。
なにこれ？完璧じゃん！
「好きなのにはしょうがないよね」
「愛だな、愛」
私は『愛がなんだ』が大嫌いなんだが、これは大好きだ。
前情報を入れずにフラットな気持ちで見せてもらったが、本作の監督の葉名恒星さん、俳優さんたち、みなさんの今後の活躍も大いに楽しみだ。
