「リーアム・ニーソンがマーロウ、大丈夫かな」が映画館に行く前の印象だったが、映画が始まった途端にそのフィルムノワール的な雰囲気と、寡黙でタフなマーロウの世界に惹きこまれた。
私はもともとハンフリー・ボガードよりはロバート・ミッチャムの方がマーロウに合ってると思っていたが、その中間的な雰囲気で、なかなか素敵な探偵マーロウだと思う。
チャンドラー自身はあの「北北西に進路を取れ」のケーリー・グラントがマーロウに近いイメージだったみたいだが..。
(エリオット・グールドが演じたアルトマンの「ロング・グッドバイ」も番外編的な良さがあったなぁ)
クセのある登場人物が多いのも規定通りで、時代背景とストーリーも良かったけど、今回はチャンドラーの原作では無かった模様。
キャスティングが良く違和感なく映画の世界に没頭できたが、特にジェシカ・ラングの演技が期待通りハマってて良かった。
