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セックス・アンド・ザ・シティ2のGionDesignのレビュー・感想・評価

3.7
【愛情と芸術の秋⁉︎特選集】
1998年代🇺🇸HBOドラマでNYに夢見る女性達💃💃💃💃の恋愛や友情を綴る人気ドラマ映画版続編。あの4人が中東アブダビに⁉︎

【映画の建築紹介】
冒頭から登場するNY摩天楼、1930年竣工した最高320mのクライスラー・ビル🗼。尖塔意匠はアール・デコ建築の古典様式代表作である。SATCのスタートは決まって本建築を映し出す。なぜか?🇺🇸景気絶好調期の1920年後半、大手自動車メーカーのウォルター・クライスラーが本社ビル建設の為にプロジェクトは開始され、それまで世界一だった🇫🇷パリのエッフェル塔を抜かして、🇺🇸の権威を掛けて見事に世界一の建造物を築き上げた。そう、クライスラー・ビルは🇺🇸NY繁栄の象徴だから。それから、建築家William Van Alen氏は、尖塔意匠をガラスの冠にイメージし、煌びやかな宝石を意識して設計した。昼はシルバーナイフのように光を反射させ、夜は宝石の如く夜空を彩る。そう、本作のNYで夢見る女達👯‍♀️👯‍♀️の姿とシンクロするのだ。だからSATCはこのNY摩天楼が欠かせられない⛑!

序盤、ゲイ友のスタンフォードとアンソニーの結婚でコネティカットのホテルに全員集合。
サマンサのイケメン口説き台詞「あなたのお仕事は何?」
男「コンクリ関係🏗」
サマンサ「あら、カタそう…」
この後、2人は披露宴会場2階客室ベッドで一定リズムの地震波を繰り広げる…😅
(僕たち建設業界をナメた会話のやりとりがたまらない‥⛑)

一方、前作で大活躍した5番街ペントハウスの豪邸は売り払い、キャリーとMr.BIGは12階のアパートメントを手に入れた。しかし天国であるWICは健在!ウォールナット木目柄の格調高い男(BIG用)と、天使の白色を基調としたクラシカルな設え女(キャリー用)へと変化した。うーーむ。インテリアも男女対称となっているが、衣類が綺麗に整然とされたMr.BIGの几帳面さが映えわたる一方、一流作家らしい散乱としたキャリーのWICに、本作の2人に今後一波乱が巻き起こる事を暗示している。

さて本作主舞台はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ旅行だが、実際のロケ地はモロッコ…😅。続編はよりゴージャスにとUAEのドバイも候補地だったが、アブダビもドバイも🇺🇸本作タイトルに♡♡♡が付いてるから、中東の倫理観上でダメ出しを喰らったらしい…😅。しかし本作で一応アブダビの迎賓館をモデルにしているので紹介しよ。エミレーツパレス!!世界一総工費が高いらしい。壁は全て大理石、黄金や金箔類、真珠飾り、クリスタル等の装飾で彩られた宮殿のような七つ星ホテルと言われている🏨✨。嗚呼〜小心者建築家もこんな建築物の設計を頼まれたら、一生楽々に暮らせられるわぁ〜♪

以上、今日もご安全に⛑!
(🇺🇸SATCの続編HBO Max配信予定の ”And Just Like That” に期待を!!)
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