このレビューはネタバレを含みます
ONE PIECEという巨大コンテンツで攻めに攻める漢気溢れる、まさしく新時代に向けた映画。
Adoの起用に懐疑的だったけど、開始一発目の曲でガシッいかれた。テクニカルじゃなくて未完成感のある、それでいて伸びしろの塊の様な歌声は大正解に感じた。これがウタウタの実の力かよ、、、ウタとAdoの親和性は、あて書きしたのだろうか。
これに関して批判的な感想はよく見かける。そういった人達は、戦隊モノとかプリキュアのような、予定調和とかお約束をONE PIECEに求めていた人達なのかな。まぁ、意図的に好き嫌い分かれるものを放り込んでるので、確実に制作側の狙いだと思うし、尾田先生もそのつもりでGo出してんじゃないかな、踏み絵のようの作品ですね。
全体的な構図としては、映画のデジモンっぽいマクロス、、、細田守感。
ウソップヤソップの件はもはや言及するまでもなく最&高。「仲良いじゃねぇか」で涙腺からゲッタービーム。
ラストも痺れた。語り過ぎず、静かに離れていく2艘の船。引き画。最高。
ウタの事が好きになって、シャンクスの事がちょっとだけ嫌いになる映画。
邪推或いは余談。
めちゃくちゃ真面目に見ると、この出来事はあきらかにシャンクスが育児放棄したせいで起きてる。トットムジカがある島にウタを置いて行く意味は今のところ解らん。また暴走したらどうすんのよ。しかも島民は1人しかいないし、音楽の島としての機能も全て失って、場所としの意義もないし。目が覚めたら無人で粉々な街。親も居ない。変なオッサンと二人っきり。そりゃ性格歪むだろ。歌配信できるようになったのも偶然やし。
なのでウタのメンヘラっぷりにはひどく納得してしまった。