外面

ONE PIECE FILM REDの外面のネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

漫画はブルック登場まで、アニメは6年前くらいの時代に流し見していて事前情報があまりに薄かったですがめちゃくちゃ泣けました。正直知らないキャラとかめちゃくちゃいたしジンベエが一味に入ってるのとか知らなくて?!となったけどそれを加味しても泣けた。これまじで映画館で観るやつだった…初のIMAXこの作品で本当に良かった……
家族愛の話で、ウタとシャンクスだけじゃなくてヤソップとウソップ、海賊団、ウタとゴードンとか色んな愛が交差しててその想いの強さにやられてしまいました。最近読み直した漫画10巻分でウソップとヤソップの関係値観てたから伏線回収〜確かに赤髪海賊団だった〜と激アツだった(あの漫画後どういう展開だったか知らないけど)。主要キャラのシャンクスウタルフィの血が繋がってない家族愛とウソップヤソップの血が繋がる家族愛どちらもしっかり見れて良かった。ウソップ過去編を思い出しながら2人を見れたのアツかった。
ワンピース知らなくても、音楽の良さとウタへの感情移入させる力が強かった部分が大きい。少年アニメ見なさすぎて敵の事とか考えてなくて、当たり前にウタという仲間を敵から救う構図だと思ってたらウタが分かりやすい敵として初っ端から出てきてビビり散らかした…けど結局ウタ自身の正義にすごく共感できる節があって憎しみなく見れた。音楽が救いで逃げ場である私にはウタの理想郷がわかりすぎて辛かった。ウタ自身も自分の理想郷のためというより苦しみを抱える皆のために動いていた訳でそういうところが苦しくて泣ける。
Adoの歌声に1700円払ってたとしてもお釣りくるレベルの満足感だった。私アニメ映像が立体で歌ってる感じ何故か受け付けないタイプで今回の歌唱シーンと謎のアングル?にすごく恥ずかしかにも似た謎の感情を抱いていたんだけど、それを含めても楽曲とストーリーに満足。 今回の私にとってのマイナスポイントはこの立体的歌唱シーンと内容の理解不足だけど歌唱シーンはああするしかないと思うし理解不足は私の問題だから実質マイナスポイントが存在していない。Ado、ミセスすぎる曲から強い曲優しい曲全部歌いこなしてるの改めて化け物すぎてびっくり。普通にAdoのライブ行きたいです。最後のクライマックス感動曲、映画館で聴きたくて聴いてなかったけど聴いてる聴いてない関係なしにめちゃくちゃ良かった。事前に歌詞見といたらもっとハマれたかもとは思う。今見直したら神様こと秦基博なのね…納得すぎる…大森Vaundyの今をときめく名前と予告部分だけで埋もれてたけど大ラストの感動曲をまさか神が手がけているとは見逃してました…入りのゾワゾワ感とサビの壮大さでぼろぼろ涙出てきた。ポケモンの主題歌っぽい、誰でも感動できる神サウンド。新時代の言い換えが「大海原を駆ける新しい風」なの美しくて大好き。
この流れでエンドロールの話をさせてくれ。エンドロールが一二を争うほど泣けた。ウタが世界中で愛されている、ということは分かっているつもりだったけど今まで出会ってきた街の皆にも平等にその音楽が届いていることがとてもグッと来た。世界中という抽象的な表現がエンドロールで出てくる「あの街の〇〇さん」という具体的表現になった感じ。一味にも故郷があってそこの仲間がいて、今目指す将来は違うけど同じ音をたのしんでいるんだよ……音楽は環境をこえるけどそれをハッキリ見せてくれて本当に良かった……!
音に関して、バトルシーンサウンドが良かったんですよ。今回の作品楽曲と壮大な音にワンピースのテーマソングリミックスして聴こえてきた時神すぎて拍手しそうになった。バトル映像はさることながらサウンドが良すぎ。
「私は最強」YouTubeコメ欄からずっと「鑑賞前後で受け取り方変わる」って書かれてて、いや大体変わらんだろとか思っててごめん。今すごく泣きそうになりながら聴いてます。貴方も私も最強だからみんなも着いておいで!という曲に見せかけてウタの葛藤(わかってるけど引くに引けなくてさ、期待には応えなきゃ…)がしっかり見えて流石大森元貴としか言えない。始まりの部分の不安はないとか大丈夫とかの歌詞、観る前には想像もしなかったけどウタ自身の不安を強い言葉で隠そうとしてるふうに捉えられるし、最後の「あなたと最強」は日本語に違和感を感じてたけど音だけ聴くと「私とさあ行こう」になるし本当に…………あと大森元貴楽曲はラスサビ前が特に神なんですけどこの楽曲ももれなくウタの葛藤が特に見えて、けど楽曲の良さで映像見るまでその葛藤部分が気にならないようになってて本当に……ファンとして誇らしいまである(?)ミセスとしての曲も歌唱力で見えづらいけど割とこういう歌詞の重さがあって、私はそういう部分に惹かれたのでワンピースという大きい作品の一部にこの曲がある事が嬉しくてどうしようもない。これは私の妄想だから無視して欲しいけど、大森元貴という人間性にもウタみたいな部分があると思っていて、ウタを通して大森元貴が見える曲なんだよな…大森元貴楽曲にも強力な救いの力があって、世間に見つかり出してからは主題歌とか担当して知名度もあり沢山の人を救ってる反面、楽曲の雰囲気が変わって初期のファン離れたりとか活動休止メンバー脱退とかその他にも色々あったと思ってて。その中でもバンドを解散させず救いの曲を作ってくれた大森元貴って実質ウタなのでは?みたいに感じてます。これは私自身が何億回も大森元貴楽曲に救われていてワンピース世界のウタみたいな存在だからというのもある。大森元貴には負の感情に巻き込まれずに救いを歌っていて欲しいと一ファンは願っています(何のレビュー?)
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