あいす

ONE PIECE FILM REDのあいすのレビュー・感想・評価

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.2
普段ワンピースは『嫌いじゃないけど好きでもない』という立ち位置です。

好きだと思えるのはキャラクター(特にルフィやハンコックさん)とか中の人が割と好きだなぁ…という感じ。
あと陰鬱胸糞な設定にも惹かれる部分があります。

苦手なのは原作の画面のにぎやかさ。目がちかちかして何が起きてるか分からない。
『ドン!』『ドドン!』という効果音がダサくて見ていて恥ずかしくなる。
一編や過去編が絡むと長すぎて疲れる。

…という事で普段ワンピースに関しては人からどうなってるかを聞いてなんとなく把握するだけの受動喫煙組なので、今回のREDも完全に付き合いで見に行きました(奢りならいいよって言った)。

結果として、”とても良かった”です(入場料お返しします)。

期待値ゼロで行ったのも大きいのかもしれないし、冒頭のウタのライブ見た時は「私何見に来たんだっけ?」ってなってたんですけど、”ライブがマジでライブ”なので実際のライブに行った時のようなワクワク感を味わえました。
物語的にも、ウタの闇落ちっぷりがメンヘラキャラ好きには良くて、
これまでのワンピースへの印象というか偏見的に”ファンに陽キャが多い””圧倒的前向き感”みたいな印象あったんで、それを壊してもらえたなという気持ち。

劇中にウタの曲はトータル7曲あって、特に戦闘中流れる2曲がとても気に入りました。
因みにウタの歌唱シーンを担当しているAdoさんに関してはミリしら状態で、うっせぇわを歌った人だったのも映画見た後に知りました。
それくらい歌手に疎くて興味もないんですけど、それが逆に良かったです。

Adoさんの歌声は力強い低音で、好みの声かと言われるとそこも「好きでも嫌いでもない」なんですけど、歌唱力のすごさは伝わったというか…。
どんな喉の使い方してるんだろう…!?とはなりました。すごい人なのは解りました。
ただ、通常台詞中のウタの声の方が好き。
ヒロインの声が刺さったのも良かった要素ですね。

分からないキャラも多かったんですけど、他の初見アニメ映画なんて大体分からないキャラしかおらんからそんなに問題にならなかったし、最終的な敵キャラの描写が「まどマギかな?犬カレーきちゃったかな?」な感じだったのも私の『好き』を刺激してくれたんだと思います。

あとゴメン、シャンクスが攻撃を食らってるシーンでキメ顔崩さず真顔でこっち見てくるのがどうにも面白くて、まじめなシーンなのにめちゃめちゃ笑ってしまった…wwww
シャンクスの喋り方って、何もかも大袈裟にするといいうか壮大にする効果があってほんまオモロイ…www


そんな感じで、ワンピースやAdoさんに対し別段関心の強くない私でも楽しめる作品でした。
メンヘラや鬱展開、まどマギが好きな人には刺さりやすいのでは?
あとディズニー映画見慣れててちょいちょい歌うのも違和感感じない方。私はこのタイプでもありました(*^^*)
恐らくそのうちサブスクにも来ると思うんですけど、あのライブの臨場感は劇場で味わうのが一番だと思います。
とはいえ、リピしに行くかと言われたらそこまでのファンではないので、またあのウタライブを映像で見られる日をおとなしく待とうと思います(*^▽^*)
Adoさんの公式YouTubeやウタ曲メドレーの動画はすでに上がってますが、無意識に映像を求めてる自分がいるので…。
やっぱり曲に合わせたライブパフォーマンスを見たいんだと思います。

とても微妙な立ち位置からのレビューなので褒めてんのか貶してんのかどっちつかずな感じになってしまいましたが、総意としては『好き。とても良かった。ライブは是非劇場で楽しんでほしい』という気持ちです!!

覚えたら歌えるかな…?難しそう。
あいす

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