ティンク

エルム街の悪夢のティンクのレビュー・感想・評価

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)
3.5
今さらシリーズ
【過去作レビュー】
『これも後々、色々と影響を与えた作品じゃあないか。ラリホー!』


WOWOW録画を消化するために、たぶん劇場公開時以来30年以上ぶりに鑑賞。超若いジョニー・デップが見れます。
いやぁ、びっくりしました。本作鑑賞後、つけっぱなしにしていたのがANIMAXチャンネルだったんですが、いきなりジョジョ三部のデスサーティーンの回(夢の中で攻撃してくるスタンドの回)が始まりました。こんな偶然ってあるんですね。俺はもはや夢の世界に囚われているんじゃあないか。

日本で「貞子vs伽椰子」が作られるよりずっと前に「フレディVSジェイソン」が作られたくらい、キャラが立ってしまった殺人鬼フレッド・クルーガーが登場する伝説の1作目です。
ジョジョで引用されたくらいですから、やはり夢の中で襲ってくるというのが発明じゃないでしょうか。(日本では夢に出てくる妖怪がいるらしいですが、襲ってくるほどではないらしいです)
夢の中で切り付けられたら、夢からさめても切り付けられてるって、どんだけ最強なの。襲われるのは避けたいけど、人間寝なくちゃいけないし。

CG無い時代に部屋の壁がグニューっと人型に盛り上がるとか、バスタブで股の間からかぎ爪がとか、後々定番となる表現のオリジンを見ることができます。

惜しいのは、夢の中なので何でもありまくりな描写が前半てんこ盛りなのに、後半尻すぼみになってしまう展開かな。前半の腕のびのびダルシム状態のフレディなんか見たことない描写で斬新だったのに、特に後半に生きてないし。
最後の最後は、「キャリー」1作目の影響をまだこの頃は引きずってますね。

あらためて感じたんですが、年代を感じさせちゃう最大要因は音楽ですね。犬神家みたいなメロディで、シンセ鳴りまくり、デジタルドラム鳴りまくりの音楽が絶えず流れているので、これだけは古さを感じさせられました。

(それにしても、80年代の映画は蒸気や煙が出てくるな~。今回換気扇は回ってないけど)
ティンク

ティンク