にっちもさっちも

エルム街の悪夢のにっちもさっちものネタバレレビュー・内容・結末

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

詰めの甘い脚本を除けば完璧なホラー映画。
恐怖→孤立→直接対決と王道展開がバッチリ決まっていた。フレディの造形や登場シーンの演出なども凝っていたし、夢ならではの超現象も程よい非現実具合で良かった。

今となっては人口に膾炙したフレディだが、夢の中という何でもありな世界で襲ってくるという設定が見事すぎる。続編めちゃくちゃあるけど、この見事な設定で色々遊びたくなるのはよく分かる。もう少しフレディの生い立ちとか夢に現れる原理とかを掘り下げても面白かった気がする。

異常なほど無能かつ非協力的な家族や友人(「最近よく眠れないんだ」と言ってたのに大事な時に爆睡してる彼氏とか悪夢に恐怖する娘に「ゆっくり寝なさい」と阿呆な提案をする母親とか)がノイズすぎるけど、その分頑張って正面対決に持ち込む主人公が健気。

あと、教師役でインシディアスシリーズの霊媒師役でお馴染みリンシェイが出てきてめっちゃテンション上がった笑