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ハケンアニメ!のkurageのレビュー・感想・評価

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
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のっけからなぜか涙が出てしまった。
結論から書くと、とても面白かった。

アニメや映画、ドラマ制作だけでなく全てのものづくりに通じる普遍的なものがある。それがどこからくるのかと思いを巡らせたら、自分の場合は主要登場人物すべてに心を寄せることができるからなんだと思う。
さまざまな人たちがその人の立場でできることをもがきながらやっている。誰もが自分の思いや役割を貫こうとしているところで誤解も生まれるし軋轢もある。それがやがて他者への理解に結びつく。そのことが人物の多面性を通してちゃんと伝わってくるのだ。

ものをつくることに対する愛情が溢れ出ている作品は数多あるけれど、この作品は主題の一つにもあるように「裾野にまで広がるよう」に気配りをされているように思う。
演出も丁寧でムードに逃げていない。脚本も長いセリフで誤魔化してない。
口コミで広がっているのがよくわかる。
ハケンアニメ、最初は派遣アニメだと思っていました。覇権でした。
あー、また観たいな。
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