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ソウルメイトのkurageのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルメイト(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

思春期の女同士の友情の危うさを描いた作品として、かなり好みの作品。
ミソもハウンもどちらにも感情移入できるキャラクター造成で、若干ノワール的な匂いも漂う。
そのような中に置かれる男性としてジヌ役のピョン・ウソクは癖のないイケメンで、ちょうどいい存在感だったんだろうなと『20世紀のキミ』と2作続けて観て思った。

ミソの境遇を考えるとハウンが鼻持ちならない行動をしているようにも見えるけど、根底に二人がお互いを思う気持ちが強いので全くそうはならない。ジヌとミソの関係よりも、ハウンはミソと自分の関係が壊れることの方がダメージが大きかった。
お互いを想う愛の種類がありすぎて深すぎて、強い。

誰かと近づきすぎることへの恐れと、近づかないと到達することのできない感情の発露が映画の中に確かに存在していて、ちょっと怖かった。
彼のブラジャーの好みを主張するハウンがいじらしかった。悔しさ、恥じらい、疑い、悲しさ、いろんな感情がない交ぜなシーンだ。
書きながら、ハウンに共感してる自分に気がついた。特に過去の共通点もないけれど。
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