このレビューはネタバレを含みます
主題歌「エクレール/ジェニーハイ」
吉岡里帆の等身大の演技も、中村倫也の大物感を感じさせる登場シーンも良かった。そして高野麻里佳という声優さんが可愛かった。
断片的に挿入される「サウンドバック 奏の石」「運命戦線リデルライト」に関しては、是非全編通しで観てみたいと思わせる絶妙なバランスで映画内作品として散りばめられる。このバランス、かなり難しいんだろうなと思う。
リアル世界の情景には世間の批評や視聴率というプレッシャーが3Dで映し出され、その度に主人公を悩ませる。
「どれだけやっても納得できないもの世に出したら終わりなんだよ。」
「刺され誰かの胸に!」
表現方法は違えど、作品にかける胸アツパッションと誰かの心に届けば良いという方針に関しては、両監督の共通項。
一大勝負には結果として負けたけど、太陽みたいな子供達にちゃんと想いが届いていたことが分かり、声にならない想いをグッと噛み締める瞳の感慨深い表情をラストにエンドロール。
0から1を生み出す監督と1から100に仕上げるスタッフ陣。妥協せずにモノ作りをするプロフェッショナル集団の言動に、改めて仕事について考えさせられた人も多いのでは。
特に「トワコちゃん何て言ってます?」って言って机に無心で向かい始め、普段は凡人なのに仕事になると神能力を発揮する並澤のキャラクターが印象的。
総じて、予告やジャケットからもっとコメディタッチかと思いきや、中身はしっかりハートフルで色恋もほぼ皆無のお仕事ムービーだった。
コージーコーナーのエクレア食べたくなっちゃったな。