Keito

ハケンアニメ!のKeitoのレビュー・感想・評価

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
4.3
覇権(ハケン)を獲得するために天下の戦いに挑む。

悩みもがき苦しみ、その先の頂にある成功。

好きを貫く姿勢と人生を賭けてまで恐ろしいほどの心血を注ぐ。

榎本佑演じる敏腕プロデューサーの冷徹な狂気と隠された優しさ。

中村倫也演じる王子のアイデアづくりに飲み込まれる姿。

お仕事をしていく上でのほこりや情熱をこれほどまで丁寧にそして純粋に描いた作品は他にないと思います。ここまで「好き」を貫けるって本当に尊敬するし、過労死のデッドラインギリギリの中で業務を遂行していくプレッシャー。ストレスも半端ではないだろうし毎週の視聴率に左右される地獄のような環境下の中で自分は上手くやっていける自信はない...。
クリエイティブな能力が存分に試される職場...。恐ろしいけど人生の中で一回大いに飛び込んでみたい感覚はある。

仕事に誇りを持った方達の素晴らしいお話です。是非!

映画情報

解説
直木賞作家・辻村深月がアニメ業界で奮闘する人々の姿を描いた小説「ハケンアニメ!」を映画化。地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳は、デビュー作で憧れの天才監督・王子千晴と業界の覇権をかけて争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したものの、その過剰なほどのこだわりとわがままぶりが災いして降板が続いていた。プロデューサーの有科香屋子は、そんな王子を8年ぶりに監督復帰させるため大勝負に出る。一方、瞳はクセ者プロデューサーの行城理や個性的な仲間たちとともに、アニメ界の頂点を目指して奮闘するが……。新人監督・瞳を吉岡里帆、天才監督・王子を中村倫也が演じ、柄本佑、尾野真千子が共演。「水曜日が消えた」の吉野耕平が監督を務めた。劇中に登場するアニメは「テルマエ・ロマエ」の谷東監督や「ONE PIECE STAMPEDE」の大塚隆史監督ら実際に一線で活躍するクリエイター陣が手がけ、そのキャストとして梶裕貴ら人気声優が多数出演。
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