ZIMA

ハケンアニメ!のZIMAのレビュー・感想・評価

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
4.2
新人対天才。今シーズンの覇権を獲るのはどっち?ってお話。

とても熱い。「仕事に対して本気でやってんのか?」「期日に追われて、雑な仕事をしてんじゃね」とお休みの日に説教されているような気持ちになりました。

作品を放送させるため、お金を儲けるために作品を作ってるのではなく、自分を肯定するため、あるいはどこかにいる誰かを肯定してあげるため、そしてメンバーを肯定するために作品を作っているのだと。根底にあるのはその想いだが、それだけでは誰にも伝わらない。プロデューサーのような泥臭いお仕事がその想いを伝える機会を増やしている。そんな人も雑に扱わないところが、この作品の好きなところです。

自分が持っている能力や時間を捧げているもの(全てをあげる)を誰だって認められたいし、その過程を否定されたくないもの。結果や評判だけで、その時間がなかったものにはされたくないもので、それを否定しても良いのは当事者か同じような経験をしている人だけ。

2つの作品に関わっている人たちの関係性はライバルでもあり、理解者でもあり、苦労や苦悩を知っているからこそのリスペクト。とても好きです。

クリエーターたちだけでなく、何かに本気で打ち込んだことのある人なら、誰でも刺さるお話しでしたな。

ポンポンさんとバクマンの好きなところが合わさった感じでした。

吉岡里帆は本当に良い役者さん(好き)だし、小野梨花も印象に残りました。

最後の子供達が遊んでいるところなんかは、最高でした。


エクレア食べたい。
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