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ふたりの女、ひとつの宿命のyuzuのレビュー・感想・評価

ふたりの女、ひとつの宿命(1980年製作の映画)
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すごい、傑作だ。

スパスパと花を切るイレーン、夜中に全裸で扉の前で喚くスィルヴィア、ヒトラーに憧れを見出す世の中、それぞれの狂気!

これまた映画開始ワンカット目からいいね。ひょっこり現れるユペール様(=イレーン)、そしてその後の彼女の目線を捉えたショット!惚れ惚れする。
白いもこもこコートも最高。

イレーンとスィルヴィア、お揃いのツインテールのとこ好き。でもそんな2人もやがて…。

あとこの映画、馬車の走る雪の大地があまりに美しすぎる…!

若さ溢れる「ドントクライ〜」から10年、もはやこりゃ巨匠の作品だ。とはいっても「ドントクライ〜」の時点でメーサーロシュ・マールタすでに40近くだったのか。

メーサーロシュ・マールタ、今年特集組まれた女性監督という括りで言えば正直アケルマンより好きなんだけど、意外にもそこまでお客さん入ってない…(※アケルマン比較)。連日チケット争奪戦を予想してたんだけど。みんなロバート・アルトマンやドン・シーゲル特集に行ってるのか…?
この特集、まじ見逃し厳禁だぞ。
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