このレビューはネタバレを含みます
ドラマの続きの物語
最終回の、もう魔法使いじゃないのに、は映画の最後に繋がるんだな
魔法が消えたときの静かな部屋、聞こえてくる子供の声や相手の心音
きっと騒がしかった安達の世界がぱっと日常に戻って、それが優しい光に包まれてゆったりと流れる時間と横で笑う大事な人がいて、安達の幸せ(=黒沢の幸せ)がひしひしと伝わって泣ける程いいシーンだった
おとぎ話ならめでたしで終わる話も、二人の(現実に同じ思いを抱える人たちの)物語は終わらない
大事な人たちに大切な人がいると伝えた安達と黒沢は、人混みの中少し覚悟をした顔で手を繋いで歩いていく
一方通行だった黒沢の想いを安達が受け止めて、二人の世界を育んで、その大切な思いを大事な人たちに共有して、そうやって世界が少しずつ広がって二人が二人でいるための当たり前が普通の当たり前になればいいなと思った