ペコ

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいのペコのレビュー・感想・評価

3.5
ドラマ版を観ていたので本作も楽しみにしていました。ドラマ版で結ばれた安達と黒沢の恋の続きを描いた本作。ドラマ版ではコメディ要素が強めの内容でしたが、映画版では結構真面目にゲイカップルの恋愛と、2人の将来について描かれていました。爽やかイケメンカップル。これはこれで観やすいし、王道の展開で安定感はありました。同性カップルが直面する問題をストレートに描いているのは良い。性別や見た目なんて関係ない。誰になんと言われようと、なんと思われようと、好きな人と一緒にいられることは素晴らしいことだ。でも双方の両親の理解がありすぎたのは、ちょっと引っかかりましたね。そしてドラマ版のコメディ要素、きゅんきゅん要素が無かったのが残念なところ。ドラマ版は1話30分の尺だったからこそ、ギュッと内容が詰まっていた感じがして楽しめましたが映画版では少々間延びしていた感がありました。似たような映画だとどうしても比べてしまうのが「劇場版 きのう何食べた?」でしょう。お笑いもありつつ、、LGBT、愛、家族、友情、仕事がバランスよく盛り込まれていた「劇場版 きのう何食べた?」と比べると、本作は味の薄さが否めない。安達が魔法を失う場面があっさりし過ぎていたのは勿体ない。この作品では魅力的で重要なポイントなのに!もう少し強烈なキャラクターも登場してほしかった。それと長崎に8カ月の転勤なら、少しくらい我慢できないものだろうか?…と個人的には思ってしまいました。
この内容であればテレビのスペシャル版として放送してもよかったかもしれません。
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