全登場人物が手話で会話する映画を恥ずかしながら初めて観た。 #silent のモヤモヤを晴らしてくれるような、彼らだからこそ描ける複雑な人間関係。自分とは異なる聾者や同性愛者(両性愛者)の気持ちや視点の一端を体感できる映画ならではの感動に満ちていた。
『はこぶね』も『ジンジャーミルク』も金を払って性処理をしてもらうシーンや自慰行為をするシーンを意図的に入れていて、"健常者"から観た典型的(一面的)な"障がい者"の描写を逃れようとしているのも良かった。その描写が単に記号としてあるのではなく、しっかりドラマの中での意味も持ち得ていた。