EDDIE

アナライズ・ミーのEDDIEのレビュー・感想・評価

アナライズ・ミー(1999年製作の映画)
4.0
マフィアのボスと精神科医の交流を描くハートウォームコメディ。怒り狂ったり泣いたり笑ったりと感情に忙しいデ・ニーロの演技に要注目。贈り物は親しい人からもらいたいものだよね。

U-NEXTやNetflixなどで配信していない作品をたまにケーブルテレビがやってくれるので録画してるんですが、ちょっと溜まってきたのでここいらで消化しなきゃと鑑賞しました。

DVDのパッケージにもなっているロバート・デ・ニーロのポーズは有名ですが、この作品だったんですね。
本作は精神不安定になったマフィアのボス、ポール・ヴィッティ(デ・ニーロ)が、精神科医ベン・ソベル(ビリー・クリスタル)の治療を受けることになるんですね。しかも半ば無理矢理。
精神を病むというよりもパニック障害に陥ってしまうわけですが、マフィアのボスが精神科医に罹っているなんて知られたら大問題。プライドにも評判にも傷がつきますよね。

マフィアものと思いきや、めちゃくちゃ気楽に観れるコメディもの。最初ポールがベンに治療を頼むときもかなり強引ですからね。しかもカウンセリングも気に入らなければ全部自分のいいように解釈して歪曲していくし、正式に患者というわけでもないのにベンはしどろもどろ。
ベンは婚約者と結婚間近ということで、結婚式の準備もあるし、しかもそれをマフィアに台無しにされるし、踏んだり蹴ったり。
だけど、新聞にも載るほど有名なマフィアのポールや彼の腹心たちにも臆することなく文句を言えるベンは、その気の強さも含めポールに気に入られてしまうんですね。

そこで抗争中のプリモ・シンドーネ・ファミリーとの対決を前にして、パニック障害になっちゃったポールはとにかく焦るし、結婚式を前にマイアミまで休暇中のベンに頼るというめちゃくちゃな展開に。
もうベンのフィアンセも激怒ですよ。そりゃあ怒りますよね。両親もカンカンです。しかも結婚式で大事件が起こってしまいます。

まぁそんなこんなで笑える珍道中を眺めながら、ポールがなぜパニック障害になってしまったのか根本原因を探っていきます。なんだかんだ優しいベンが本当にいいキャラしてる。

最初は大迷惑だったポールのカウンセリングでしたが、2人は徐々に心を通わせていき、それぞれかけがえのない存在になっていきます。
続編『アナライズ・ユー』まで公開されているみたいですね。
いやはやコメディですが、デ・ニーロの演技は凄い。とても面白かったです。
個人的にはデ・ニーロが『ゴッドファーザー』ネタを話すところがツボでした。

※2020年自宅鑑賞183本目
※シネフィルWOWOW録画にて
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