mellow

RRRのmellowのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

激アツ!友情!バイオレンス!

1920年代、英国の統治下のインドを舞台にした、かなりメッセージ性の強い映画だった。

子どもに戦わせるの?!とか、結局村人に武器渡しちゃうの?とか、思うところはあった。
でも、時代も文化圏も違うわけで。
平和的解決はないのか…と考えられるのは、自分が当事者ではないからなんだろうなと思った。

そういう引っかかる部分はあっても、派手なアクションと深い絆、そしてすばらしい歌と踊りによって、インド映画すごいなー!という満足感は得られた。

なんといってもラーマとビームの関係。
全人類が好きなやつ。
正統派美男の雰囲気を醸すラーマとは対照的に、ビームは抜けてるところもあるカワイイ人に見えるけど、アクションシーンでは「そういえば虎と戦ってたな」と思い出させられた。
スコット邸でナートゥを踊っているとき、ジェニーが声援をくれたのにも気づかず、ラーマしか見てないビーム。手慣れた動きで薬を作ってラーマを介抱するビーム。
まっすぐな親愛を感じた。

あと、作中歌の『Dosti』の日本語訳が、なんかすごかった。成文律と不文律の友情、炎と氷河の抱擁、みたいな…。
映像でも、ラーマが炎、ビームが水というような描写があり、おお〜と思った。

というか、ダークでバイオレンスな部分がしっかりあるのは、楽しく陽気に踊ってるばかりではないですよということなのかな。
エンディングでみんなが楽しそうに踊っているのは本当によかったけど。
シータ役のアーリヤー・バットさんがかわいすぎた。ちょっとジョーイ・キングに似てる。

観てよかったです。

追記)
ビームとジェニーとの間に接点を持たせるために、ラーマが道に釘を撒いてジェニーの車のタイヤをパンクさせるというシーンがあったけど、あれは洒落にならんくらい怖い行為だと思う。
ラーマは反省してください。
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