圧倒的なアクション、歌とダンス、友情と使命、引き裂かれる絆、燃え上がる炎、全てを押し流す激流……超ド級のエンターテインメント。5分10分置きにクライマックス級の展開を叩き込んでくるので観終わった時点ではあまりの衝撃と興奮と情報量で「すごい」という言葉しか浮かばない。すごい。すごいです。
時は大英帝国に植民地支配されていたインド。生まれも育ちも異なる二人の男が運命的に出会い、そして歴史と宿命に翻弄されていく……というあまりにもエモすぎるストーリーはマジで最高だが、序盤早々にリアリティラインを大幅に逸脱し神話英雄的アクション展開が怒涛の勢いで続くので「ええんか、これ……？」という気持ちになる……なるけど、自国の負の歴史すら王道的エンタメに昇華できるのはやはりインドの国民性なんだろうし、いわゆる風刺的な匂いや嫌み、警鐘的なものも一切なく、超絶ハッピーなエンディングスタッフロールを目にしてしまえば「めちゃくちゃすごい映画を観たぜ〜〜〜！！」という清々しい気持ちで劇場を後にできるのが最高に良い。すごい映画を観た。
