監督 ssラージャマウリ
オープニングからエンドのロールまでの3時間、天下一品のスープをさらに煮詰めたような濃さ。クライマックス級の見せ場の連続で、1と2を連チャンで観せられているんじゃないか?と思わされる程なんだ。
コレは世界中で、イギリス人以外の人達にはウケるだろうな。
主人公のラーマとビームは、実在したインドの独立運動家らしいんだ。実際は2人は会ったことは無いんだけど、その2人がもし出会っていたら、、というファンタジー。
正直、けっこうな序盤で、宿命を背負った将来殺し合わなきゃいけない2人が、それを知らずに兄弟のように仲良くなってしまった時点で、結末は予想できてしまうんだ。そして、予想を裏切らずに話は進む。
でも、それでいいんだよ!
これは歌舞伎と同じで、お決まりをどう魅せていくのかを楽しむ映画なんだ。ネタバレ見てても、予想を軽く超えるド迫力の映像で魅せてくれたんだ。
ナートゥダンスで、映画って楽しっ!と思って、何故か涙が流れたし
バーン!猛獣たちドーンのシーンで、ズーンって鳥肌が立ったんだ。
インド映画って、歌で主人公たちの心情をわかりやすく説明してくれるのね。だから、誰も置いてきぼりにしないで、グイグイ引っ張ってくれる作品なんだ。