二人が手を取り合うタイトルバックの映画でしか味わえない高揚感だけでも本作を観る価値がある、いや全シーンこの画を観ただけで価値がある思える、手抜きのなさにずっと目を見張りました。セリフではなく画で魅せる気概をどのシーンでも感じます。
中でもアイデンティティをフルに活用して自身の力を平和的に誇示するナートゥダンスのシーンは楽しくて楽しくて楽しすぎて、笑いながら泣いてしまい、映画を夢中で観ることを思い出した気がします。
また、アクションシーンの中でもただ戦うだけではなく、主演二人の葛藤や想いの通じ合い、想いの強さ等が描かれていて、これぞアクション映画と思えるものでした。
『バーフバリ』もサービス満点で、一見無茶苦茶に見えるものの全シーンに考えが行き届いていましたが、本作もシーンごとの高揚感だけではなく、例えば動物の使い方であったり、乗り物の使い方であったり、それぞれに意味を見出すことができることが素晴らしいです。
