己の使命か、友情か。イギリス圧政下のデリーで出会った二人の熱き男の出会いと決別の90分。そして、そこから先で語られる二人の運命の行方。想像を絶するスケールで描かれる無類のアクションムービー。
カンフーアクションにガン=カタ、観る人を感動させるアクションの数々。アクションシーンが素晴らしい映画はたくさん観てきたが、その中でもトップクラス。外連味たっぷりではあるものの不思議とカッコいい映像になっており、とにかくエンタメ性が抜群。
インド映画といえばダンス。特にも劇中の「ナートゥダンス」に関しては、曲やダンスはもちろんのこと、前後のストーリー展開が非常に素晴らしい。
メッセージ性としては、強いナショナリズムを感じさせるものの、娯楽価値を損なわせない良い塩梅。あまり政治的な思想が入ると…と感じてしまう人もほとんど気にせず観れるかと思う。
勧善懲悪のヒーローものという見方もできるかもしれないが、物語の運び方は当然のこと、ありとあらゆる要素全てが高水準でまとまっていて「ありきたり」な部分は微塵も感じさせられなかった。３時間はそれなりに長いかと思っていたけれども、最後まで最高に心躍る映画体験ができたなあ、と。
