伊月

ヘルドッグスの伊月のレビュー・感想・評価

ヘルドッグス(2022年製作の映画)
4.0
むちゃくちゃ面白いんだけど、後味良くない。そんな無理くり全員を闇の中にぶち込まなくていいのに。もう少し救いがあった方が逆に闇深くて面白かった。
闇があるから光が成立するように、光があるからこそ闇が際立って美しく見えるという自論なので、やりすぎるのはいただけない。「うっかり落ちちゃいました」なら最高にいいけど。これはうっかりじゃない。

でもめちゃくちゃ面白かった。こういうの大好き。ダークサイドならもっとむちゃくちゃな殺し方してるのも好きなんだけど、これはスマートだからこそ良いよね。無駄な動きひとつなく仕留めてくのとか超好み。あと煩い登場人物がいないのもいい。
シリアスな空気を保ったままクスッと笑える芝居のバランスも良い。キャラクターが多いけれど認識できるキャラ設定も丁寧。
芝居の流れ、台詞が一見普通なようだが、すごく独特。各俳優の別作品を観ると一目瞭然。とにかく好きです。
伊月

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