生まれた人全員を不安にさせるある意味ギャスパーらしい作品
『ルクス・エルデナ 永遠の光』同様スプリットスクリーンの演出。前作では情報量を短時間で詰め込みたいと言う演出だろうが展開がカオス過ぎて常に居心地の悪さに評価出来なかったが、本作は高齢夫婦のスローライフにはこの演出がマッチしており、助けを入れることが出来ない老いた二人をそばで見る事しか出来ない気持ちにさせるに十分に機能していたと思う。
この映画には二つの見方がるように思えて、見ていられないリアリティショーと見るか実は認知症ではないと言うサスペンス映画とみるか。となれば心の隔たりと言うスプリットスクリーンとの機能していて、、楽観的な人生観と不倫の背景を持つ男の罰だったのかと思うと当然の最後の審判だったのか。
相変わらず鬼畜な作品と思いきやそれでもダメ息子が父を亡くしたあと母の胸に塞ぎ込む姿はどこかゴチンと来た。人間味というか愛というか「そういうの入れてくるかノエ！」て思えたシーンなわけで。
全く説明はできないが見終わったあと何故か優しい気持ちにになったのは自分だけかな？
死は誰もが未到の地。
死も生も見返すよい機会だったのか、、、
