ぶみ

ロスバンドのぶみのレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
4.0
それぞれ悩みを抱えながら、ノルウェー・ロック大会に出場するために、仲間と一緒に国を縦断する旅に出る。

クリスティアン・ロー監督、ターゲ・ホグネス、ヤコブ・ディールード、ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル、ヨナス・ホフ・オフテブロー等の共演によるノルウェー、スウェーデン製作のドラマ。
ロック大会に出るため、近所に住む青年の運転で北にある町トロムソを目指す主人公等の姿を描く。
ドラム担当のグリムをホグネス、抜群のギターテクニックながら音痴のボーカル、アクセルをディールード、途中で加盟する少女ティルダをバルゲル、ドライバーとなる青年をオフテブローが演じており、この四人が北へ進む姿が描かれるが、それぞれが悩みや問題を抱えており、そんな四人が繰り広げる山あり谷ありの珍道中は、まさにロードムービーそのもの。
そこに音楽という普遍的なテーマをベースに、四人はもとより、彼らを取り巻くキャラの立った人々が絡んでくるため、短い尺の中に、映画を盛り上げる要素がギュッと凝縮されている。
冷静に考えると、流石に無理があるような展開も散見されるものの、ノルウェーの美しい背景とノリノリのロックサウンドをバックに繰り広げられる物語は、ロードムービーの醍醐味を存分に味わわせてくれるとともに、青春映画、ヒューマンドラマとしても中身の濃い秀作。

道は自分で決めるんだ。
ぶみ

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