くさむすび

ロスバンドのくさむすびのレビュー・感想・評価

ロスバンド(2018年製作の映画)
4.4
キャラクター配置が良い。親の過干渉を受けるマッティンに対して親が無関心なティルダ、両親が不和状態になっているグリム、親とは関係が良好そうだけど思春期故の夢と現実のギャップに悩むアクセル。一人のキャラに背負わせすぎることなく散りばめて描いているので、登場人物それぞれ過不足なくドラマを展開させているように思えた。
そして「映画って良いなぁ」と再確認させてくれる映画。途中ワイルド・スピードみたいになるし、若干現実離れしているんだがそれこそが映画の良さだったりする。けれども、今作が何か夢に向かって駆け抜けることの清々しさを観客に伝えるように、アクセルがとある問題に直面しつつも良化していく現実を見るように、現実に目を向けることも悪くはないと教えてくれる。
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