剣々

ライトニング・ムラリの剣々のレビュー・感想・評価

ライトニング・ムラリ(2021年製作の映画)
3.8
雷がもたらした小さき村の救世主誕生!

700年に一度の惑星の並びが起こるクリスマス
恋人に婚約者が出来たことに打ちひしがれた仕立て屋の息子ジェイソンは雷に打たれてしまう
しかしこれが原因で彼は不思議な力を手にする
そして正体を隠しライトニング・ムラリとして立ち上がったジェイソンだったが、彼の前に雷に打たれたもう1人の男が立ちはだかる….

マラヤーラム語のインドヒーロー映画です
雷に打たれ超人的な身体能力を手に入れた男ジェイソン
夢見がちな青年が様々な経験から成長する一方、もう1人歪んだ愛に取り憑かれた男は凶行に及ぶ
同じきっかけで力を手に入れた2人が全く異なる道を進むのは面白い

全体的にコミカルな描写が多く観やすかったです
要所要所で真面目なシーンやシリアスな描写も挟まり物語を引き締めてくれます
初めは舞台衣装だったり、布を顔に巻くだけのお手軽コスチュームも面白いですね
ヴィランも普段着にカカシに被せてあった頭巾をかぶるだけのシンプル衣装

2人の男の歩む道をじっくりと描いてくれますが、如何せん長尺なので中盤どうしても冗長に感じます
しかし、純粋にも歪んだ男の悲しき愛が結末を迎えようとするラスト30分から一気に話が面白くなってきた!
さらにヒーローとしてのライトニング・ムラリが遂にその姿を現すラスト20分からさらに激アツ!!
決着は正直拍子抜けですが丁寧に積み上げた物語が一気に爆発するクライマックスが最高でした!

予想以上に熱いヒーロー映画ですよ



【雑記】
インド映画といえはボリウッド映画なんて良く呼ばれますが、ボリウッド映画はヒンディー語の映画のこと
テルグ語はトリウッド映画、タミル語はコリウッド映画なんて言われますが、マラヤーラム語の作品は何ウッドなんだろうか
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