エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!
寛永15年、天草四郎時貞らが幕府に抵抗した島原の乱は、領民たちの敗北に終わり皆殺しにされた
だが四郎は悪魔の力を借り現世に舞い戻り、未練を持って散った細川ガラシャ、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸ら死者たちを生き返らせた
太平の世に復讐すべく現れた5人の前に、剣豪・柳生十兵衛が立ちはだかる!
深作欣二監督が手掛ける山田風太郎の小説の映像化作品
錚々たる顔ぶれとファンタジーな世界観が魅力的な時代劇!
めっちゃ面白かった!!
沢田研二が演じる天草四郎時貞や佳那晃子が演じる細川ガラシャの色気あふれる妖艶さ
千葉真一が演じる柳生十兵衛光厳や若山富三郎が演じる柳生但馬守宗矩、緒形拳演じる宮本武蔵の豪傑っぷり
魔界の力で転生しても爽やかさやヒーロー感がダダ漏れな真田広之が演じる霧丸
どの登場人物も魅力的です!
よくわからないですが、沢田研二と真田広之のキスシーンがあります
天草四郎によって乱れていく徳川の世
それに気づいた柳生十兵衛が立ち向かう!
凄みの効いた十兵衛が細かな所作や言動までいちいちカッコいいんですよ
十兵衛は刀匠村正に刀を打ってもらうのですが、その刀を託す時のセリフがまたカッコいい!
「十兵衛様、神に会うては神を斬り、魔物に会うては魔物を斬る。これが村正でございます。」
物語も面白いのは勿論のこと、殺陣がこれまた素晴らしいんですよ
宗矩の強さが際立つ、柳生宗矩対宝蔵院胤舜
浜辺の決闘、柳生十兵衛対宮本武蔵
アクロバティックな動き、伊賀の霧丸対天草四郎
親父殿の本願、柳生十兵衛対柳生宗矩
どの立ち会いも素晴らしかったです!
やはり最大の見せ場はクライマックスの江戸城での一連出来事でしょうね
実際に火を放っている燃え盛る江戸城の中での立ち回りは迫力満点
そんな中で切り結ぶ柳生親子、その太刀筋、身のこなし、一挙手一投足に惹きつけられました!
江戸の世を地獄に変えようとした男とそれを止めに入った剣豪の物語でした