余計なことを考えずに、泡に身を任せるみたいな感じで、映像美に溺れる映画だと思いました!
僕はNetflixで観たけど、ここまでの映像クオリティを見せつけられると、劇場公開もされている理由も理解出来ます。
廃墟と化した東京をアクロバティックに跳び回るパルクール・アクション。音楽もビートが響き、全編ミュージックビデオのようなクールな印象を持ちました。
ヒロイン・ウタの見せる表情や目も美しいし、泡の描写も美しいし、映像クオリティは圧巻です。
ただ、冒頭からなんとなく感じていたのですが、映像だけでひたすら引っ張る映画になりそうだなと思ったら、案の定そうなっちゃってましたね(笑)
とにかく映像がスゴかったのは間違いないけど、「この映画面白かった?」と聞かれたときに、素直に「うん!」とは答え難いかなぁ…。
かなり映像で魅せることにベクトルを寄せていて、キャラクターの描写をしっかり深めようとしてる風には見えませんでした。
恋愛を描くにしても、主人公の成長を描くにしても、さすがに説明が足らな過ぎなことが多かったように思います。
その説明の役割は、この映画の場合は映像と歌なのだとしても、ですね。
だから、やっぱり考えちゃダメってことで!
映像美だけを目的に観るのが吉、と割り切るぐらいがちょうど良さそうです。