小沢仁志アニキの還暦記念作品。
とある筋のファンにはアベンジャーズを超えるイイ顔したオールスターが集結。
そのキャストを使って「ベイビーわるきゅーれ」のアクション監督だった園村健介が撮るんだからある筋のファンには必見の作品ですよ。
還暦を迎えた小沢のアニキのアクションが凄い。
100人以上の敵を前にしたノースタントアクションは必見。
結構な長回しのアクションも見事にこなしますし、アニキvs山口祥行やアニキvs坂口拓なんて夢のカードが観られます。
園村監督の多対一のアクションの振り付けは素晴らしいですね。
キレイなアクションではなく常に誰かに背後から組みつかれた状態での泥臭い血塗れアクションは大好物でした。
ストーリー自体はよくある巨悪に対して暴力も辞さない野良犬達が牙を向く「ワイルド7」的なモノ。
でも序盤の小沢のアニキの拡声器トンファーのアクションのアイデアだけで大好きになりますよこの作品。
やはり今作で白眉なのは最強の敵として立ちはだかる坂口拓の存在感。
立ってるだけでただ物ではない感がプンプンします。
坂口拓vs.三元雅芸という夢のカードが2回も観られるのは眼福です。
リベンジ戦の坂口拓VS三元雅芸・坂ノ上茜は良かった。
「ドラゴン×マッハ!」のマックス・チャンばりの最強ボス感が堪りません。
それだけに園子温関係の話しは残念で、やっぱり気にはなってしまいはします。
坂ノ上茜もこんなに顔面蹴られる女性はなかなかいない。
アクションも良かったです。
ホントにイイ顔した漢たちがみんないい仕事をしているんですが、それらを吹き飛ばす壇蜜の怪演(?)がスゴい……
どういう演技なんだよ。
これOKなの?
しかもけっこう出てくるし。
てっきり序盤で惨殺されると誰もが思った波岡一喜の頑張りも良かったです。
こんなに美味しくて頼り甲斐のある波岡一喜を観たことがありません。
マ・ドンソクの「犯罪都市」、トムクルーズの「ジャック・リーチャー」、デンゼル・ワシントンの「イコライザー」的な主人公のチャームで押し通すアクションです。