「とある舞台演劇を、耳の聞こえないろう者に伝える舞台手話通訳の試みを描いたドキュメンタリー」に、目の見えない視覚障害者に伝えるための音声ガイドを付ける…そんな入子構造になった、チャレンジ×チャレンジのドキュメンタリー映画。事前にあらすじを読んだ時は、この挑戦が前代未聞すぎることと、これまでに触れたことのない世界だったので、えっ？これってどういうこと？と想像もつかなかった。世の中の物事、大抵はなんとなく予想できたり分かりやすくしてくれている親切な工夫であふれている昨今、観てみないと分からないものを観られるのは、贅沢なこと。
田端のシネマ・チュプキ・タバタで観ることをおすすめします。シアターの2階は、この作品の完成に向けて関係者が対話を重ねてきた現場であり、録音が行われた現場、作品が生まれた現場。その臨場感も味わえる、すごく新しい体験だった！！
