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こころの通訳者たち~what a wonderful world~のshironのレビュー・感想・評価

5.0
【手話を目の見えない人に伝える】に果敢に挑んだ人々のドキュメンタリーです。
出来上がった音声ガイダンスを聴いて涙が溢れました。
私達は言葉を伝えているのではなく、心を伝えているのだ。
グローバル上映は、映画を介して目の見えない人と耳の聞こえない人と、そのどちらでも無い人を結びつけ、“伝わる”感動体験は別のアクションへと広がっていく。

普段、映画の説明は書かないですが、この凄まじさを知ってもらう為に…
【舞台手話通訳者】
テレビニュースの手話通訳者のように、舞台の端に立ってセリフの意味を手話に置き換える人ではありません。
衣装を着てメイクを施し、演者の1人として他の役者と一緒に舞台上で動き回りながら、役者が発するセリフの“意味“ではなく“ニュアンス“を読み取って手話で表現する人たちです。
そもそも手話は、手の動きだけで語るのではなく、速度や表情、体の角度、瞬きひとつで意味や文法が変わるらしい。
その【舞台手話通訳者】を追った短編ドキュメンタリー映画に音声ガイドをつけようと言うのだ。
つまり、目の見えない人は映画の中で、舞台の役者のセリフをききながら、手話通訳者の存在を聞くことになるのだ。
う〜ん。何がなにやら?と思った方はぜひ見ていただきたい。

たまたま私が過去に見ていた映画も、この映画を見る手助けになったと思うので
・河瀬直美監督『光』
・石田智哉監督『へんしんっ!』
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