SS

屋根裏のラジャーのSSのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
3.7
いずれ忘れ去られる存在として受け入れるのか、それでも最後の瞬間まで一緒にいようと抗うのか。
子供が想像するイマジナリーフレンドに自我があったらという物語。
そもそも想像から生まれた存在だから、想像されなくなればいつかは消えてしまうイマジナリー達が、それぞれの生み出した子供をどう思っているのか、たとえ相手が忘れてしまっても、図書館にいるイマジナリーはいつまでも忘れないというのが切なかった。
大人になると論理的に考えてイマジナリーフレンドなんて考えることすらなくなり、子供の一時期の現象と切り捨てることでも、イマジナリー側からすればかけがえのない瞬間であるという大切さを受け取ることが出来た。
今作の声優は俳優が多かったが、どの人もうまくて良かった。
SS

SS