導入までが異様に長く、それ以降も不思議な世界でワクワクする展開が続くと思いきや、途中で何度も現実世界に戻るなど、かなり中途半端な印象。脚本や演出など、ジブリを相当意識していたように思えるが、そのどれもが及第点を超えない出来であった。この作品が良いと思って、プロデューサーだけでなく、脚本も手掛けた西村氏のセンスを疑う。日テレも出資している大規模作品だが、かなり彼の意志や想いが反映されており、とても世間体とはずれているのが厳しかった。宣伝も微妙だったが、本編はそれ以上に低評価をつけざるを得ない作品だった。
