うる

屋根裏のラジャーのうるのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
4.1
「忘れないこと、守ること、絶対に泣かないこと。」
イマジナリーフレンドたちのお話
この言葉の本当の意味を知って涙が出た。

イマジナリーたちは、子どもたちが作り出し、大人になり忘れられたり、見えなくなる。それはただ【大人】だからではないんだと思う。子どもたちが感じる恐怖や不安など色々な想いを乗り越えるため、自分を守るために空想の友達を作り出す。そして、それを乗り越えられたら、そのイマジナリーとはお別れとなる。
年齢を重ねた大人だからではなく
心が発達し強くなった大人だから。
それがイマジナリーとの別れなんだと感じた。
だからこそ、バンディングは大人でも乗り越えられてない過去があるから、イマジナリーに囚われているんだと思う。
その過去が明らかにして欲しかったというのが少しもやもやした。

子どもと大人は見えている世界が違うという。子どもたちが見て感じ考えたことがそのままイマジナリーの形や名前に由来されててそこも好きだった。
あとはイマジナリーたちの世界観が素敵すぎる。本の中の想像力を元にいろんなところで生活したり、お仕事をして食事を得たり。
もっと色んなイマジナリーの様子を見たいと思うほど素敵な世界だった。
うる

うる