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恋は光のSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

恋は光(2022年製作の映画)
4.2

今どき珍しい程の胸キュンする青春純愛物語。
評判が良かったから見てみたら、僕みたいなオジサンでも充分に堪能出来た、すごくイイ映画です。
主人公の彼は文学青年で「恋」とは果たして何なのかを言葉にして真摯に問う訳ですが何となく、わかったつもりでいた「恋愛」を論じる、その真面目な姿勢がイイし言葉遣いもワザとと文語調で日本語の響きを大切にしてるのも新鮮。
そして出演する女の子が可愛い。
ま、主人公の彼がモテるのは、いかにも少女漫画的で羨ましいけどね。
撮影がね、多分、露光を上げてると思うけど画面全体が明るくて少しピントをボカしてるのが、まるで白日夢で夢見がちなコノ映画の雰囲気にピッタリ。
そしてロケ地の岡山が景観がホントにイイんです。
夜の後楽園、倉敷の美観地区、岡山県立美術館、広々とした環太平洋大学、瀬戸大橋を見上げる田上浦公園、岡山市電、そして道幅の広い商店街🤡
そして、ココは知らなかったけど吹谷ふるさと村。
車窓から見える瀬戸内の海。
大阪や神戸とまた違って、みんな時間の進み方がユッタリしてて心が自然と和んできます。
気候がエエし食べ物美味しいし家賃安いしオシャレな店もあるし、岡山に住みたくなる人が増えるちゃう。
瀬戸内映画としても代表的な一本になると思います。
そして初めて画家と会う場面とか美術館での告白場面のイイ意味で予想を裏切る展開が見事。
ホントに上手くて「そう来るか〜」て唸ってしまった。
全然、テーマは違うけど、青森を舞台にして話言葉に拘ったところが、なんとなく「いとみち」も思い出しました。
また管弦楽を含めて音楽の使い方が上手い。
特にShe&Himの音楽が最高やねん。
とにかく何処を取っても瑞々しくて「ホンワカ」した気分に、させられます。
若い女の子向けの青春ファンタジー映画と侮らないで。
今年を代表する邦画の一本でしょ。
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