本当に素晴らしかった
全体的な話の展開としては特に目を見張るものや面白いことはないものの、キャラクターの会話劇と魅力と演技で最後まで引き寄せ続けるのは、さすがの小林啓一監督
単純に(今風に言うと)キュンキュンする恋愛映画でこれを超えるのは難しいのでは
マンガチックな台詞回しが徐々に慣れていくのは小林監督特有だが、ここに来て円熟の域に達している
そしてどの役者も良いのだがその中で皆が言うように西野七瀬が突出している
作中言及される「恋の光」を全身から発しながらそれを無表情と目の演技だけ、機微だけで見せる
ここまで演技派だったのか
一癖も二癖もある、出来れば関わりたくないようなキャラが誰もが全ていつのまにかとても愛おしく見えてくる
そして誰もが西野七瀬に恋してしまう
恋愛観は人それぞれだろうが、誰もがときめいて応援したくなって、文字通り恋してしまう
そんな恐ろしい力を秘めた恋愛映画