雄八eさんの映画レビュー・感想・評価

雄八e

雄八e

大日本帝国(1982年製作の映画)

3.0

「二百三高地」と同じくこれを良い戦争映画と思えるのは僕が戦後生まれだからだろうか

確かに当時の批評家のいうように顔パンパンで端正な顔立ちの俳優が、食料のないサイパンの日本兵というのは無理があるのかも
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ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~(2020年製作の映画)

3.0

前作は面白かった記憶はあるもののあまり詳細は覚えておらず
なのでラストの展開が前作と矛盾してるような気がするのも勘違いかも

ただ展開がどうのや、整合性云々を語るような内容でもなく、ただただバカスラッ
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ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.0

ロストボーイ
⭐️⭐️⭐️

当時周りはみんな観てるのに僕だけ観逃していて
評判だけは聞いていた本作
今観ると80年代の雰囲気そのままで
大傑作というほどではないが手堅い面白さ
ジョエル・シューマッカ
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ガバリン(1986年製作の映画)

2.0

公開当時結構ヒットしたし続編も作られてる
僕自身ずっと未観だが何故かゲームブックは持っていた
内容は全く覚えていないが

キャラクターものかと思えば家ホラーもので、主人公に全く魅力を感じないし、クリー
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骸 -MUKURO-(2015年製作の映画)

3.0

3本のオムニバスとのことだが、配信では2本のみ

母娘のレイプリベンジものと
宗教に操られた家族の殺害儀式の話で
往年の「オールナイトロング」「ギニーピッグ」あたりの影響がみえるが
正直そんなに嫌いじ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

コロナ禍の時に散々予言映画と言われてた本作

ようやく観たが、予言映画というより丁寧なリサーチと派手さはないがしっかりした脚本に基づいたサスペンスドラマ、といった趣き

完全から死亡までの期間がここま
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ボルテスV レガシー(2024年製作の映画)

3.0

本当に評判通りのもっさり展開

巨大ロボットに拘束された味方を救うために出撃した戦闘機が、特攻するまで2時間ぐらい延々会話するレベル

ただ、ボルテスV自体の再解釈のデザインとCG
なにより合体シーン
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赤穂城断絶(1978年製作の映画)

2.0

萬屋錦之助目当てで観たが、萬屋錦之助の魅力を活かしているとも思えず
また深作欣二監督の持ち味も出ているとも思えず
思ったよりも普通の時代劇で、正直拍子抜け

千葉真一の殺陣はめちゃくちゃカッコよかった
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

原作は未読なんだが、森山塔氏のデビュー当時の「とらわれペンギン」でもカルト団体を描き、また「レッド」(こちらも未読)でも連合赤軍リンチ事件を描いていることから、カルト集団というのは氏の非常に興味深いテ>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

この手の秩序崩壊ものでは一番怖かった
本当に地獄だが、これが一番リアルな姿なのかもしれない

ホラーやスリラーが好きな僕だが、現実に秩序が崩壊する、最後の砦である家を暴徒に襲われる、というシチュエーシ
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箱の中の女2(1988年製作の映画)

2.0

ビックリするほどつまんなかった
これ本当に前作と同じ監督も脚本なのか?

面白かったのは昔のドッキリみたいに雪山を金庫が滑っていくシーンだけで
あとはまさしく出来の悪いポルノのようなご都合主義が続いて
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新・仁義の墓場(2002年製作の映画)

2.0

渡哲也/深作欣二のオリジナルを観たので

個人的に岸谷五朗に全く魅力を感じたこともなく、覚醒剤中毒の演技も面白みを感じなかったが
三池崇史監督の容赦ない暴力描写は良かった
ただその暴力描写も本作ならで
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.0

東映実録もの、深作作品の中でも特にカルト的人気があるという本作
確かに、渡哲也自身が病み上がりであったということもあり、他の東映俳優のような、生命力、精力、オス力あふれるバイタリティを感じるものではな
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

噂には聴いていたがここまでズシリとくるスリラーとは

不必要なものを削ぎ落とした無駄のない設定と脚本
終始不安を掻き立てるカメラワークと演出、編集
そして戦慄すら覚える子役の演技
それらが全て絶妙に合
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武士道残酷物語(1963年製作の映画)

3.0

六世代七役を演じる若き日の萬屋錦之助のまさしく七変化
それを堪能できただけでも御の字だが、内容も武士道における忠義の愚かさを、悪趣味に陥りがちな内容をエログロに染まる前の、時代劇東映のスタイルで描いて
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.0

こんなに面白かったのか

因習村などという陳腐なネットミームに縛られるようなそんな粗末な内容ではなく
なんでそんな男に…と言いたくなるも抗えない女(岸恵子)の深い情念と
そんな哀れな女でも愛してしまう
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猛獣大脱走(1983年製作の映画)

3.0

観客が観たいものをよく分かっており、序盤でのちょいエロシーンや児ポ案件の子どもヌードから、人間が襲われるシーンもかなりキツめの演出と、ずっと下品な描写が最後まで続く

オチもあってないようなもので最後
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

描きたいテーマのために作られた設定にしても極端すぎる設定だな、と

ただストーリー自体はそれほど難解ではなく、極端ではあるけれどもコミュニティや社会の同調圧力と、社会性のための欺瞞と個人の幸せを天秤に
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テリファー0(2013年製作の映画)

3.0

テリファーシリーズの前日譚…というよりパイロットフィルム的なもの
インディーズらしい低予算っぽさや撮り方、編集に拙さはあるものの、これまたインディーズらしい、ゴア描写だけは妙に力をいれた作り方

イン
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.0

日向坂46四期生の映画としては星4ですが、単純に映画としては星3で

まず、僕自身日向坂46オタクの所謂"おひさま"なのでおひさま視点だとメンバーそれぞれの個性を楽しめた

以下は映画好きとして

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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.0

マイケル・マイヤーズがいる町という呪いと戦う町
がコンセプトの本シリーズなので、そういう意味ではちゃんとした完結編

前作ラストでマイケル/ブギーマンが超常的存在のような匂わせがあったが、本作ではただ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

ずっと観たい、観ようと思って逃し続けてきた本作
サブプライムローン問題を背景に描いている、程度しか知らなかったが、ここまでの内容とは

若きシングルマザーの愚かさといえばそこまでだが、米国貧困層の姿を
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ面白さ

ストーリーに関してはネタバレ厳禁なので言及できないのだが
ソリッドシチュエーションものって最後は直接対決になったりするところを、最後まで一切シチュエーションを変えることなく描ききっ
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Tango(原題)(1981年製作の映画)

2.0

いわゆる実験映像(映画)という類のものだろうけど、制作が1981年
時代を考えるとかなり先鋭的な気がする

あえて考察的なことをすると、居住スペースである部屋というものは何人もの幾つものドラマがあるも
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祝祭(年製作の映画)

2.0

インディーズにしては映像や編集が巧みで演者も自然で上手くそういった意味では非常に観やすいが
話自体は、まぁ…そっか、みたいなこれもまた実に日本のインディーズっぽい内容で

こういう雰囲気が好きな人には
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

2.0

白黒ノワールもの…なんだけど、どうにもノレなかった

いや、主役のジャン・ギャバンの渋さが本作の魅力だというのは分かるんだが、その魅力をそんなに感じなかった

流石名作と言われるだけあって作りは丁寧に
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FUTURE WAR 198X年(1982年製作の映画)

2.0

子どもの時にテレビでやってたような
やってなかったような…

冷戦からの核報復合戦を描いてはいるものの、頭のおかしいタカ派の暴走で戦争突入というIQの低い描き方から
散々核を撃ち合って宇宙戦艦ヤマトみ
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クロムスカル(2009年製作の映画)

3.0

とにかく顔面破壊にこだわってるんだけど、あえてそうしてるのか逆にそこしか見どころがない

ただ基本的にグロいだけの映画は苦手なんだけど、本作はなぜかそんなに退屈さも不快感もなく観れた
徹底して顔面破壊
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弾丸ラナリスク(2020年製作の映画)

2.0

初めて撮った自主制作にしてはよく出来てはいる…が、14分ならストーリー的にもう少し捻りが効いたものが出来たのでは

怪猫 からくり天井(1958年製作の映画)

2.0

なんでリストに入れたのかよく覚えてない

主演女優さんがレジェンド化け猫女優らしく、確かにその怪演も含め、タイトルにからくり天井とあるように天井に飛び上がってそのまま天井裏に入る化け猫アクション(?)
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処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

3.0

一番のツッコミ所はB級ホラーのレンタルパッケージお約束の変な煽りが、実は本編中のセリフだったこと

内容としては
「雪山にナチスゾンビがいた」
以上でも以下でもない(あえて言うならゾンビではなくグール
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.0

最近変に流行ってる悪趣味悪ふざけ系かと思ったら、意外と掘り出し物

序盤はあからさまな「ダイ・ハード」「ホーム・アローン」パロディだし、終盤手前まで前フリが長すぎる感はあるものの
サンタをバカにするで
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チェンジリング(1979年製作の映画)

2.0

時期的にオカルトホラー全盛期だろうか

かなり良質なサスペンス寄りのオカルトホラー
当時の作品で頭一つ抜けれない印象で、なるほど非常に丁寧な作りだし演技も重厚だがインパクトに欠ける

傑作になりそうな
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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

2.0

決して面白くはないが
そこまで大騒ぎするほど酷い出来ってこともない

もっと酷い映画はいくらでもある
期待して損しちゃった

M(1931年製作の映画)

5.0

これはすごいものを観てしまった

いつもの如くストーリー全く知らずに観たので、これは一体何を描いてるんだろうと途中までよく分からなかったのが
中盤というか終盤で今まで描いてきたことが一気にたたみかけて
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エクスティンクション 地球奪還(2018年製作の映画)

3.0

60〜70年代の古典SFを今の技術や価値観で作りました、的な良作

あまり気にしてなかったがタイトルでネタバレしてるのね
気づかなくてよかった

自分たちの価値観やアイデンティティが崩壊するってのは前
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