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生れてはみたけれどのmikuのレビュー・感想・評価

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)
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「学校に行くのも帰ってくるのも楽しいけれど、その間がどうも気に入らないね」小津さんは子どもの生態がよくわかっているんだな。と思って、やんちゃ小僧どもをわくわく見ていたはずなのに、大人の序列をまざまざと見せつけてくる。息子に問い詰められて、一人ウイスキーを嗜む斎藤達雄があまりに渋すぎて。上司に媚び売るお父ちゃんがみっともなく見えたのかもしれないけれど、威張り散らすだけが偉いんじゃないよ。あなたのお父ちゃんはとても偉い。わたしも塩むすびが食べたい。
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