mikuさんの映画レビュー・感想・評価

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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

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冒頭の、飛行機からベルトコンベアにのってトランクが出てくるシーンだけでわくわくしていたら、まさかそういう「荷物」が待っているとは思わなかった。お金持ちになった男の復讐劇。でもね、あんなにかわいいジュリ>>続きを読む

パリはわれらのもの(1961年製作の映画)

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パリは誰のものでもない。演劇と陰謀と、処女作からすでにジャックリヴェットらしいモチーフでいっぱいだが、これはなんとも憂鬱。組織ってのは、人々の嘘だの演技だのにこねくり回されてるだけのなんでもない虚構だ>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

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可愛がっていたねずみが不愉快なおじさんだったなんて、ロンがあまりに不憫である。可哀想に。

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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切り株の外側を指しながら、あそこから来たという男。静止画の隙間に女のまどろみとまばたき。静止画を繋ぎ合わせた世界に、ぼそぼそと喋る男のモノローグという独特な作風にしばらくは見慣れなかったが、すぐにその>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

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ドビーと嘆きのマートルが初登場するやつ。賢者の石の冒頭の、ダドリーとの動物園のくだりがちゃんと伏線回収されるのが鮮やかだ。今回はマルフォイ家の底意地の悪さが炸裂している。このころのドラコはめちゃくちゃ>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

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今年で公開から20周年らしく、今改めて見始めてしまった。彼らと同世代で原作も読み耽っていたし、はじめてイギリスに行ったときにホグワーツのような光景を見たあの高揚感をも思い出して、すべてひっくるめてわく>>続きを読む

晴れて今宵は(1942年製作の映画)

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ブエノスアイレスの競馬場で持ち金全部擦ってしまったとかいうとんでも設定のアステアと、見目麗しいリタヘイワースのばたばたラブコメミュージカル。リタだからなのかザビアクガートによるラテン音楽が中心のサウン>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

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去年のクリスマスはこちらでした。故郷から出ないと得られなかった成功もあれば、故郷に尽くし続けたから得られた幸せもある。こちらは後者のおはなし。命を救うために地上におりてきた2級天使クラランスと最初から>>続きを読む

ホワイト・クリスマス(1954年製作の映画)

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なにって降りしきる雪を見ながらみんなでホワイトクリスマスを歌うレビューシーンに尽きるのです。色鮮やかな底抜けに明るいミュージカルレビューと見せかけて、戦勝国ならではの戦後の憂いも感じた。日本のそれとは>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

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「自分のすることを愛せ。子供の時、映写室を愛したように」始まりのカーテンが揺れてるシーンがもう秀逸なんだ。それを期待していなかったが、ある年の新年を迎える瞬間が印象的だった。99日間待った兵士の気持ち>>続きを読む

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

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東と西にふたりのベロニカ。決して双子ではない、同じ姿で同じ名前。わたしがもう一人いるみたい、とお互いのことは知らないはずなのにちょっとずつ共鳴し合う。最初はあまりかわいくない気がしたのに、イレーヌジャ>>続きを読む

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

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この空気感大好きなのに、ハルハートリーの映画を見たあとにはすべてを忘れてしまう気がする。この世界ではいつでもエイドリアンシェリーのかわいさが強烈すぎる。テレビが嫌いだからとぶち壊す男、失恋したからと建>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

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木から落ちて骨折した少女と、橋から落下して半身不随となったスタントマンの男。死なせるためのストーリーを語り続ける。リーペイスのあんな瞳で見つめられたら恋してしまいそうだ。全編にわたってなにかが「落ちる>>続きを読む

ポーラX(1999年製作の映画)

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突如はじまるインダストリアルミュージックなど、なにかと喧しい爆音の連続で鑑賞するのに消耗してしまう。前触れなくこどもが殴り殺されるなど、気分の悪い表現を畳み掛け、どこまでいっても死の匂いが漂い続ける。>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

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人里離れたスイスの山のなか。自分の家と祖父母の家とを往復するだけで、世間から隔絶された地。静謐。喉の振動に手を添えて歌を感じる、泣き腫らした顔を雪にうずめる、家から布団を持ち出して誰もいない峰の上に敷>>続きを読む

誰が私を殺したか?(1964年製作の映画)

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ベティデイヴィスが虫も殺せない優しい女とはちょっと無理があるし、20年近く会ってなかった妹に突然なりすますなんて絶対に無理な設定なのだけど。ただのミステリーではなく、愛された男に対する愛のために贖罪す>>続きを読む

リラの門(1957年製作の映画)

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「天井桟敷の人々」のフレデリックが、ジュジュになってしまったのか?という衝撃から抜け出せないまま見終えてしまった。時の流れって残酷だ。

巴里祭(1932年製作の映画)

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パリの下町で暮らす市井の人々の暮らしに向けた愛でいっぱい。悪い仲間に取り込まれてしまったような男なので、ジャンといっしょになってもはたして幸せになれる気はまるでしないが、それもまた下町のつましい生活と>>続きを読む

囚われの女(1968年製作の映画)

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どうやら60年代に流行していたポップアートにフリーラブを揶揄して皮肉りまくったおじさんの説教映画だということらしい。どいつもこいつと顔がちょっとずつ苦手。惹かれ合う理由には共感できないけど、羞恥心によ>>続きを読む

天井棧敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男(1945年製作の映画)

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愛してる二人にはパリは狭い。詩的な台詞があちらこちらに散らばって雄弁な作品だけど、言葉を発さないバチストのパントマイムもしかり、沈黙もまた美しい。ガランスは決して絶世の美女ということはないのだけど、モ>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

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「なんだかやさしさがこみあげてきて、草や水や木にも愛を感じるの。かすかな快い欲望が湧いてくるの。何かが胸にこみあげてきて、泣きたいような気持ち。」
ただ流れる川面の上にクレジットが映し出されているだけ
>>続きを読む

読まれなかった小説(2018年製作の映画)

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行ったことのないトルコのチャナカレという港町。ローカルな街の、なんてことない人々の暮らしを描いた彼の私小説みたいに進んでいく世界。高台から見える街の全景には何度もはっとさせられた。木陰での幼なじみとの>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

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これまで奴隷制度についてのわたしが見知ってきた知識なんて生ぬるいものだったのだ、とはたと気付かされる。家畜扱いして高品種とされるものを“交配"させて金儲け。病気になれば獣医に見せ、白人の娯楽のために奴>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

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過去の愛からの自由。作曲家であった夫と幼い娘を交通事故で喪い、母は年老いて娘のことを認識できない。彼女のそばにあった愛はすべて失われ、知り合いのいないパリで一人暮らし。いつも行く青いプールと、いつもの>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

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バラのつぼみとは何だったのか。結局は当時の本物のメディア王を大ばかにするために作った仕掛けなのだけど。「こんなに愛しているのに、どうして愛してくれないんだ?」だと?愛を知らない傍若無人男。こんなものを>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

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パリの娼館を訪れる変なおじさんコレクション。昼だけ働く娼館での男たちとのやり取りによって完成される夫婦生活。精神世界や夢の中の映像をぷつぷつと混ぜながら、フロイト的解釈で性的欲求をかみ砕いていく、とで>>続きを読む

ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

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君がいなくなったから、君がいつでもそばにいてくれた。好きだ、愛してるだなどと言わずに相手に押し付けずにこれまでの思いを伝えるだなんて、なんていい人なのだろうか。あのお手紙で涙が出そうになったので、お手>>続きを読む

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

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ここはアリババ、謎の街。今も変わらない新宿の紀伊国屋書店。白黒から急にカラーになる瞬間の赤いドレスにきゅんとなる。明け方の新宿を、ガーターベルトを2人で持ちながら歩く男女に、書店のフロアに本を無造作に>>続きを読む

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

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希代の天才バレエダンサー、ルドルフヌレエフの半生。かつてのソビエト連邦からの亡命劇ははらはらしたけど、彼の踊りへの渇望がいまひとつ伝わらなかった。家族や故郷を見殺しにしても自由になりたい、踊り続けたい>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

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人は物事の前側しか見えないから、真実の半分しか見ることができないというお父さんの話を聞いて、自分では見られないからと大勢の後ろ姿の写真を撮る息子。人生にはおもしろくないことがたくさん起きて、決してドラ>>続きを読む

審判(1963年製作の映画)

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これは悪夢なのである。ある朝目覚めると部屋に見知らぬ侵入者がいて、自分を逮捕するという。罪状を聞いても教えてくれない。とりあえず働きに行け、などと言われ、ばかみたいにだだっ広いオフィスにたどり着く。裁>>続きを読む

(1954年製作の映画)

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作中でもアザミのような女だと言われるジェルソミーナだけど、だんだんとその表情や仕草が愛おしく見えてくる。ぶどう酒をごくごく飲み干しちゃったりね。貧しいから、自分を必要としてくれる人がいないから、粗暴な>>続きを読む

愛の嵐(1973年製作の映画)

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「正常とか異常とか誰が決める?」収容所の将校と被支配者の愛だなんて、まったく理解できないけれど。理論では説明できない何かで結ばれてしまった究極的に歪んだ愛。いや、そもそも愛なのかどうか。わたしにはよく>>続きを読む

淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

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桑野通子嬢演じるせっちゃんが大好き。嫁入り前に外でお酒を飲むだなんて、と目くじらをたてられる時代に、べろべろになるまでお酒を飲み(お金は叔父さん持ち)、すぱすぱと煙草を吸っては叔母から逃げまわり。岡田>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

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肉親を喪い、心の拠り所であった競走馬さえも失いかけた少年が、馬を連れて広いアメリカの地をひた歩き。やさしい家庭に出会ってもどこか居心地悪く、犯罪まがいのこともいくつかしながら、ぼろぼろになっていくさま>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

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奇妙奇天烈のごった煮。金歯がきらきら。汚いドナウ川で2人でひとつのタイヤに収まって苺とバニラのミックスアイスを食べる。ひまわり畑でつかまえて。黒猫と白猫。ストーリーを追うのなんて途中でやめちゃって、バ>>続きを読む

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