ノノ

生れてはみたけれどのノノのレビュー・感想・評価

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)
3.9
子供の世界がじっくり描かれている。
会社員として上司のご機嫌を取る父親と父親に嫌悪感を抱きながらガキ大将としてなり上がって行く子供。兄弟の息ぴったりの演技が可愛い。カメラが横移動だったり、自転車に乗っているような撮影方法で子どもたちを捉えている。元ガキ大将の大きい男子や、背中に変な看板をつけられている子、ちっさくて毎回みんなと違う方向に逃げちゃう子など、多様な子どもたちが出演し、みんな元気に町を駆け回っているのが自由で開放的だった。
倒れて起き上がる謎の儀式?や雀の卵を多く持っているのがステータスになっていることなど、子どもたちの中だけで流行っているものが独特で笑える。
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