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生れてはみたけれどのtakaumihiraのレビュー・感想・評価

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)
3.5
前半は、子どものリーダーが力だけでなく、親の稼ぎや職業によって決まってくる大人的なルールが気持ち悪かった。

後半は、家では厳格な父親が会社では上司の顔色を伺ってご機嫌取りしているところを見る子どもの冷静な眼差し。一筋縄でいかない社会の目に見えないルールに違和感を感じつつ「偉い」とは何かと問いかける子どもに迫られる大人の困りよう。

実際に何が人間として正しい行いか考えてしまう。ただ、最後はおにぎりで気がまぎれる子どもが、そうだよねと納得。
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