長年連れ添った人が倒れて、そのまま共倒れにならず、家事を始め、できる限りのことをする。自分が元気でいなくては、と筋トレまで始める。お父さんの精神的な強さや、妻への愛情がとても強く響いた。
娘である監督の優しさもすごかった。自分はこんな風に出来そうもない。何も分からなくなった親に向かって、声を荒げてしまいそうだし、夫婦がそれまで築きあげた生活リズムに何でもかんでも手を出したり金で解決したりしそうだ。そんなことをせず、一緒に考えて親の意見を尊重する。
監督は、「介護は親が命がけでしてくれる最後の子育て」をテーマに講演しているそうだ。子育て…。私は親と別れるまでの時間、どうやって恩を返せるのだろうか。
副題の「おかえり、お母さん」の『おかえり』が切なかった。
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広島市安佐医師会
「始めよう！人生会議
〜認知症の妻と支えた夫の物語を通して考える」
https://youtu.be/8PgxcL6fq6E
WOWOW
https://twitter.com/wowow_movie/status/1618564494862712834?s=46&t=Z8MAc8ALr3l0EdWAmwT88g
中国新聞「老いという冒険」信友直子連載
