ある夫婦の老後のドキュメンタリー。撮影者は実娘さん。2作目。
認知症になったお母さん。そして脳梗塞も発症し、入院していた。人が老いるということの現実を見たような気がする。そこに足繁く通うお父さん。もう100歳になろうとしていて、歩くのもきついように見えるが、筋トレまでしている。とにかくお母さんを愛しているのがわかる。
印象的だったのが、お母さんが転院する時に、自宅にちょっと寄った時。泣いていた。やはり我が家が一番。父を思い出した。私は側にもいれなかったし、自宅にも帰してやれなかった。コロナで会うことすら。思い出して後悔。自分の親の事、私はこの監督さんとは違い、弱っていく父を一度も目にしていない。今考えたら、コロナはただの言い訳なのか？移動に1日もかかるほどの距離を言い訳にして、目の当たりにすることができなかったのではないか？と思う。
最後まで向き合った監督さん。素晴らしいと思う。
