2022/10
ゴダール追悼。みなみ会館。
わくわくしたし面白かった。でも、わくわくに振りきるには、気狂いピエロに比べて犯罪臭が強すぎた。モノクロだからか、はじめから追手が居たからか、犯罪者としてしっかり報道されていたからか。
パトリシアちゃんのしましまTシャツ、スカート、トレンチコート、よそゆきワンピはいったい何色だったのだろう。ピンクかオレンジだと良いなと思いながらみていた。
好きなシーンは鉄板かもしれないが、冒頭こちらに向かって、山が好きなら勝手にしやがれ！のところ。彼女の○○が美しい、でカットがぶつ切りになるところ。英語とフランス語が入り交じるところ。ふたりが交互にお布団をかぶるところ。もちろんふくれっ面のところ。FINだけでエンドロールなく、驚いた。FINもエンドロールもなく、日本語字幕：名前だけ出ることもあるが、それもなかった。
ミシェルくん、場面によって見え方がまったく違っていてすごかった。冒頭あまりかっこよくなかったのに(気狂いピエロの彼好きだったのであれっとおもった)、ときにハンサムで、ときにめちゃくちゃキュートで、びっくりした。ああいうのらりくらり系の男の子なので、パトリシアちゃんのこともどうせ適当なのかと思っていたら、結構本当に好きっぽくて嬉しかった。男の子ってみんなスカートめくったりお尻さわったりして女の子に叩かれるのとか、じゃれて肩ひもずらそうとするのが好きなのねと思ったけど、自分の恋人に似ていただけか。つまり恋人のじゃれ方はゴダール由来だったのか。はちゃめちゃに悪いことしてるのに悪びれずに愛情表現してくるところもそっくりでした。面白い。
気狂いピエロ鑑賞時に購入したパンフに全字幕が掲載されていてとても嬉しかった。大事に何度も読み返す。
また、トリュフォー原案と知って驚き。再来週の鑑賞がより楽しみに。
